【同一労働同一賃金】のメリットとは?非正社員でもボーナス・手当等がもらえるようになる?

学び

こんにちは、佐々木レーズンです。

『同一労働・同一賃金』という言葉聞いた事はありますか?

一言でいうと・・・『非正社員と正社員の不合理な待遇さを禁止する』という法律です。

同じ制服を着て、同じ仕事内容&同じ責任の重さがある仕事をしているのに非正社員と正社員の待遇の差があまりに激しい!という事が問題になり2021年から中小企業でも『同一労働・同一賃金』の制度が広まりました。

▼正社員の待遇といえば・・・

・退職金
・ボーナス
・賞与
・夏季冬季休暇
・手当
・忌引き休暇
・扶養手当
・住宅手当
手当については、会社ごとにあるため書き出すとキリがないですね・・・。病気やケガを負った際に会社から手当が出たり、休職できたり正社員は様々な待遇を受けられます。
一方仕事での責任感の重さ、急な転勤のリスクなどを考慮すると待遇が非正社員と比べて良いのは当然のように思えますよね。
しかし、同じ会社で働く正社員がどのような待遇を受けているのか、非正社員は知りようがないし、教えてももらえない為『待遇の格差』が明るみにならなかったのです。

同一労働・同一賃金の呼びかけ

東京の売店で働くA子さんは、パートで1日8時間労働。B子さんは、正社員でA子さんと同じ1日8時間労働。仕事内容も全く同じにも関わらず、待遇が違うのは何故なのでしょうか?

企業側は、【賃金が安く】【すぐに解雇できる】非正社員を雇う事で人件費を大幅に削減しています。非正社員の基本給アップやボーナスを支払うだけの【人件費にかける予算】が無いというのが現実です!

では、今回『同一労働・同一賃金』が広がった事によりどのような対応を企業側から受けられるのでしょうか?

確認していきましょう!

不合理な格差の禁止

同じ仕事をしていれば、正社員や非正社員関係なく、ボーナスや手当等などを適用しなければならなくなりました。たとえば、基本給の見直しやボーナス、手当等です。

今までどれほど正社員と同じように一生懸命働いていても、『派遣社員』や『契約社員』というだけで、ボーナスがもらえず苦しい思いをしてきた人も多いと思います。
しかし、今後は、正社員と同様の仕事内容であれば、手当なども受ける事ができるようになる!という事です。

待遇の説明義務

非正規雇用と正規雇用の待遇の違いを会社が説明する義務がある。
今まで、正社員の給料についてや待遇については知る事ができなかったのです。しかし、『同一労働・同一賃金』の制度により、非正社員と正社員の待遇について、【どのような差があるのか】【その差は何故あるのか】の説明を会社に質問すれば、知る事が出来るようになりました。

同一労働とは?

同一労働とは、業務内容の事だけではありません。
ここが落とし穴だよな~と個人的に思いました。

・突然の転勤のリスク
・責任感の重さ
・仕事以外の会社の雑務
・部下の教育

色んな事を考慮した上で、判断される【同一労働】。正社員と全く同じ業務内容やリスクを背負いながら非正規雇用で働いている方が今回の【同一労働】対象という事ですね。

では、少しでも正社員と労働条件や仕事内容、背負うリスクが違ったら『同一労働・同一賃金』は適用されないのか?

あまりにひどすぎる非正社員と正社員の格差

正社員と非正社員の待遇の格差はひどいものです。

・病気になった時に手当が出なく治療が出来なかった・・・
・今まで同じ仕事をしてきたのに退職金がでないなんて・・
・親族がなくなった際、忌引き休暇がなかったので、欠勤扱いになった・・・
正社員では『手当』や『休暇』がもらえるのに、非正社員はもらえないことが多いのです。
上記を見てもわかるように、非正社員であるがゆえに最低限の待遇も受けられない非正社員が多いのが現実。このようなあまりにも不合理な待遇差をなくすため、『同一労働・同一賃金』で、最低レベルの待遇に関しては、正社員も非正社員も関係なく受けられるようにしよう!という事になったのです。
ですので、正社員と全く同じレベルの仕事やリスクを背負っていなくとも、仕事内容を考慮して今後は、非正社員ではもらえないのが当然となっていた『ボーナス』や『手当』などを見直してもらえるチャンスができたという事です。

まとめ

『同一労働・同一賃金』によって非正社員にもボーナスチャンス♪格差のない社会を目指してもっと広がれ~~~!と思っていたのもつかの間・・・。

実はこの制度には本当に大きな落とし穴があったのですね。

今まで、企業側から考えると、人件費削減の為【安く】【すぐ解雇できる】非正社員を雇ってきました。しかし今後、仕事内容に応じてボーナスや手当を渡さなければいけなくなると、報酬に見合った仕事をしてくれる人しか雇いたくなくなりますよね。

正社員と同じくらいのスキル&レベルを求められるという事です。

しかし、それと同時に、スキルが無い非正社員、正社員は、会社からは不要とみなされてどんどんクビになる可能性が広まりつつあります。

ますます実力社会の世の中に・・・

『同一労働・同一賃金』は、スキルのある非正社員に救いの手を差し伸べた制度で、スキルのない非正社員には、厳しい現実へと続いてしまう制度でした・・・

スキルの無い私にもどうか、救いの手を・・・!

 

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